FastTechで販売されているCoiling Kit V4(Coil Master V4 6-in-1 E-Cigarette Wire Coil Winder)とCoil Master純正のCoiling Kit V4を購入しましたので今日は両者を比較してみたいと思います。
まずこちらがパッケージ(外箱)です。箱のサイズや質感に違いは感じられず文字も並べてよく見れば違いが分かるもののその差は僅かです。
COIL MASTERの文字の下にあるラインのグラデーションの色合いがCoil Masterのほうは赤と黒、FastTechのほうは赤と白になっていてここははっきりと違いが分かります。
ツールの写真はFastTechが若干暗く、特に右の黒のツールはFastTechのほうは立体感に乏しく、また処理を誤ったのか隙間が黒くなっています(赤丸で囲った部分)。
次は裏面を見てみます。
両者の文字の違いは殆ど分かりませんがCoil Masterのほうが文字のグレーが濃く読みづらいです。右下の4枚ある写真はFastTechのほうは全体がガウスがかかったようにボヤけてます。
Coil Masterのほうは外箱にオーセンティック確認用コードを含んだシールが貼ってあります。確認をするには銀色部分をこすって出てきたコードをCoil Master公式サイトのフッター部分に設置されている入力欄に入力して”GO”ボタンを押します。気になる方は確認してみると良いでしょう。
尚、FastTechで購入したものにはどこにもこのようなものはありませんでした。
内箱の側面両側にはCOIL MASTERの文字があります。FastTechのほうは何故か片側のみCOIL MASTERの文字にくっきりと影の処理がしてあり本物より本物っぽいです。
1枚めの写真と似ていますがこちらは内箱。FastTechのほうのツールの写真は相変わらずです。裏面も外箱と同様ですが文字が読みづらかったCoil Masterのほうはトーンが変わって読みやすくなっています。
ではここから中身を見ていきましょう。
どちらもツールがこのような袋に入っています。FastTechのほうが袋の目が荒いですが悪い印象はありません。それより紐の先のプラスチックパーツの出来がFastTechのほうはバリがあったりしてちょっと適当な印象。
袋の中身です。こちらはCoil Master。黒いコイリングツールのパーツが個別にさらさらしたビニールに入れられています。
対するFastTechは全てむき出しのままです。撮影の加減で赤いブロックの色がCoil Masterのものに比べて薄く見ますが実際は薄いというよりは若干明るい感じ。
赤いブロックの作りに差は殆どありません。手触りや匂いも一緒です。大きな違いはミニドライバー。ヘクスとプラスという違いがあります。コイルを巻く芯棒のヘッド部分の文字の処理はどっちもどっちですがFastTechのほうがちょっとだけ数字が見やすいかも。
コイルを巻く芯棒を並べてみました。FastTechのほうはクロムメッキのような感じで質感が少しチープです。あと、これは個体差だと思いますが、FastTechのほうは一番細い径の芯棒が最初から少し曲がってしまっておりました。
一番大きいサイズのコイルを巻く芯棒の先を拡大したものです。Coil Masterのほうは先が綺麗に処理されています。
Coil Masterのほうが若干マットな黒色です。サイズに違いはありません。
並べてみると文字のプリントされている位置の違いがよく分かりますしフォントも微妙に異なっています。
コイリングツールにコイルを巻く芯棒をセットしてみたところです。ワイヤーを通す穴に違いが見てとれます。
FastTechのほうは芯棒がしっかりと固定されている感じがありますがCoil Masterのほうは少し遊びがあって芯棒がクルクル回って振るとカタカタと音がします。これはちょっと意外でした。
これはコイルを巻く芯棒をセットしていない状態で上から見た写真です。ワイヤーを通す穴の位置がだいぶ異なっています。また面の処理がFastTechのほうは甘いです。
こちらがコイリングツールでコイルを作るときに回すほうのパーツ。やはり面の処理はCoil Masterのほうが綺麗ですし角もテーパー処理がしてあって好感が持てます。あと両者のネジの種類の違いがはっきりと分かりますね。
これは横から見たところです。ネジの出っ張りの厚みが結構違います。こういった部分やワイヤーを通す穴の位置の違いがコイルを巻くという一番重要な点に影響を及ぼすのか気になるところ。
ということで実際に巻いてみたのが次の写真です。
これは一番大きな4.0mm径の芯棒を使ってチタニウムワイヤーでコイルを巻いたものです。右側がCoil MasterのCoiling Kit V4を使って巻いたもので左がFastTechのCoiling Kit V4で巻いたものになります。
出来上がったコイルにも作業自体にも特に差は感じられませんでした。
それではまとめの感想を。
それなりによく出来てはいるものの今回FastTechで購入したCoiling Kit V4は所謂クローンというものになると思います。
製品としての作りはCoil Master純正のCoiling Kit V4ほうが多くの点で優れておりオーセンティックの面目躍如といったところです。ただコイルを作るという点では今のところ両者に大きな違いは感じられません。
なので好きなほうを使ったらいいんじゃないですかねえということに個人的にはなるのですが、それほど高価なものでもありませんし、またこういったツールは先々長く使う可能性がありますから、もしお勧めするとしたらCoil Master純正のCoiling Kit V4のほうを勧めさせていただきます。
まあどこで買うにしても「オーセンティックだと思って知らずにクローンを買ってしまった」なんてことだけないように気を付けましょう。
今回購入したCoiling Kit V4の価格と購入先リンク
- Coil Master Coiling Kit V4 25.99ドル(Free Shipping)
- Coil Master V4 6-in-1 E-Cigarette Wire Coil Winder 8.30ドル(Free Shipping)
おしまい。
(更新情報)全体の構成を見直して修正を加えました。 2016.11.14